https://youtu.be/m6c3garjOKw
2010/07/26 に公開


ポンセのプレリュード冒頭部演奏
009ポンセプレリュード1


技、29から35まで発想に関してのお話です
同じことが何回も出てくると思いますがこと発想に関しては音を切ることを習得しなければ進まない

音を切るとは音楽ではポルタート
自然に音が切れること、最近は死語になっている
音は続ける方が、レガートが良いという考え方が基本にあります

間違いです

音は切る方が良いです
冒頭で弾きましたポンセのプレリュード、私はこの曲で生まれて初めて音を全て切って練習する方法をとりました
こんな方法です

演奏

というふうに全ての音を切って練習しました
これは自分にとって初めてのことでどういう結果、過程を踏むのか全くわからずに始めました


こう演奏するのが普通だと思います
演奏

結論から言うとこの練習からは何も湧いて来ません、何も思い付かない
ところが切って

演奏
やっている内にいろんな思いが湧いてくるのです
実際に皆さんが演奏を聴いてそんなバカなとはいつでも言えます
一度切ってみようかとやってみるとすぐ判ります
いろんなものが湧いてきます

発想が湧くにはまず音を切る
ここからスタートしないと今から話す7つの技が皆さんの役に立つことはありません


スタカット、音を切りなさい
自然に音を切るポルタート
どう違うか、言葉で想像してください

スタカットは言葉だとパッパッパッになります
ところが自然に音を切って練習するのはラ
口をすぼめずに開いた状態で舌が上に当たります、ラ、ラ、ラ
それに対してパッというのは口を閉めて一気に破裂させます、パッ、パッ、
これがスタカットであり、ラ、ラ、ラはポルタート、自然に音を切って練習する方法です

このことを心に留めてこれからの7つの技を楽しんで下さい

では29番目右手は弓と私は名付けました
バイオリンやチェロは弓で演奏します
山形に弦が張ってあります、弓は真っ直ぐで弾いて行く
ギターは平行、平らに弦が張ってあります
右手の指が弓のようにしようと思うと弦が真っ直ぐ平らなので指を弓なりに弾くというのが出て参ります
実践でお目にかけます

右手の動きを注目して下さい

普通に、、開放弦演奏

親指と上の指を別々に フーガの一部演奏
フーガ016

これは普通の動きに見えると思います
こうではなく弓のように弾くとどうなるか、こんな感じです

フーガ演奏
親指と人差し指を引っ付けて腕を弓なりに フーガ演奏
フーガ016

という弾き方です
絶えずこういうふうになります
これは一見して実に無駄な動き、なぜそんなに腕を動かすのか
指先で済むと思うかもしれません
そう思った瞬間に発想は消えてしまいます

発想は不便な所
なぜこんなことをするのだ!という所に発想は生まれます
非常に合理的な所からは生まれません

前から見てどうなるか耳と目で確認して下さい、弓のように弾いてみます

フーガ演奏
こういう動きになります

続いて普通に指で弾きます
フーガ演奏

一節で判断して頂きますがどちらが良い悪いではなくどちらの味を採るか
自分はどちらの演奏を面白いと感じるかです
上手下手ではないです
どう面白いかを感じるかどうか
それが発想の原点です
私は弓のような格好をして初めてトライした時にはウキウキしました
こんな面白い弾き方が世の中にあるのだと発見した喜びを今でも忘れることはできません

現在はこの技を多用しています
ことのついでにもう1つ

アルペジオ
弓の弾き方をしてる内に単なるアルペジオではなくて旋律として捉えることが普通に出来るようになります
フーガ017

コードを押さえてその響きの中から フーガ演奏
綺麗に弾くのではなくて
全部音を留めてそれを旋律として捉える フーガ演奏

そう捉えることによって実際の演奏が フーガ演奏

自分の中で昇華されて行きます
以上、技29、右手を弓と捉えてみようでございました。