島崎ギターサロン動画ブログ

島崎陶人ギターサロンホームページ動画を文字化したブログ 20180217開設

カテゴリ: 49の技

https://youtu.be/Tfw_zioZVm0
2010/05/29 に公開



それでは49の技
その1はですね劇的消音、と私が名付けました
ギターを弾くにあたりましてはですね
弾くことと消音、音を消すことというのは同時に学ばねばならないんですが
これは出した音を瞬時に消してしまうという技です

一例を挙げますとB7というコードがあります
このコードを普通に弾いて
ま、これは楽譜にはこう書いてあるんですが
これを劇的消音というのを使いますとこんなふうになります

弾いた音で旋律の部分、一番上の音だけ残しまして
他の音を一瞬で消してしまいます
そのあとグリッサンドをかけて

すると上のFの#の音なんですが
弾かなくても相手に聴こえさすことができます

これを普通に
では聴こえないんですね
理由がありましてその音に聴き手を集中させることができていないからです

消すことでレの#に聴き手を集中させるわけですね
舞台装置で言いますと全体が明るい所が一瞬にして周りが暗くなって
主役の部分にスポットライトが当たる
そんな感じに近いと思います

ではソルのワルツ
これがどんなふうにして出て来るか鑑賞してください。

演奏
ソル・ワルツ9ソル・ワルツ10
演奏修了
一旦終わります

動画添付英文テキスト
WAZA-1. Dramtic turning off a sound.
・One technique for turning off a sound.
We should learn both playing and turning off a sound at the same time.
・Turning off a sound quickly .After that, play by glissande.
Leave the top of the sound and turning off another.
・We make a listener concentrate on the sound.
・It is like the spot light on the stage setting.



ソル・ワルツ1

ソル・ワルツ2

ソル・ワルツ3

ソル・ワルツ4

ソル・ワルツ5

ソル・ワルツ6

ソル・ワルツ7

ソル・ワルツ8

https://youtu.be/eHELt7BI23w
2010/05/29 に公開



49の技、2番目は不滅の三度
これも私が命名したんですけども3度進行するときにですね
上の部分を非常にきらびやかな音で
そして下の音をソフトな柔らかい音で弾こうという
そういう技でございます。
こんな感じで使います

ノルテーニャのクレスポ冒頭を演奏
クレスポ:ノルテーニャ1(新)クレスポ:ノルテーニャ2(新)

これを上の部分だけ取り出しますと非常にきつい音で
下の音は優しい音がします
この2つの音が同時に進行します

これは応用が非常に広くて
3度進行があったら全部これにしたらいいんじゃないかと思うぐらい響きが綺麗です

それじゃ普通はどうするかというと
どちらも同じ種類の音
仮にやわらかい音ですと

これはどちらもソフトな音
どちらもきつくなりますと喧嘩みたいになりますけどもね
怒ってるみたいに聴こえます
私はあまりこれは使っておりません

楽器といいますかオーケストラでいいましたら
上を金管楽器、下を木管楽器で弾く、みたいな感じですね
そういうイメージで演奏しております。
不滅の三度でございました。

https://youtu.be/ZLGpXKchuE4
2010/05/31 に公開



それでは49の技、今回はアルペジオを中心とした7つの技を紹介いたします
技としては八番目です
その前にですね
ちょっとまた共通の事柄を、確認する事柄をお話をします
まず和音なんですが
アルペジオというのは和音をばらしたものですので
その原型である和音を同時に弾くというときに
まず見て頂きましょう
基本の和音の弾き方です

弦をしならせます
同時に弾く時は親指は爪を使わずに皮を使います
上の3本は爪に当てています

で、弦をぐっとしならせます
そして素早く離す、これだけです
このときに指で握るという作業をするのが普通かと思います
でもそれではなくて、ただ離すだけという所からスタートします
もう一度見ていてください
弦をぐーっとしならせます
そして一瞬で弦から指を離します
すると弦のしなりといいますか元に戻る力、
弓と同じような原理で音は出ます
これが基本の同時の弾き方です

続いて親指を先に弾いて後で和音の上に付いてる音を弾く
これもどうしても基本の技になりますので覚えてもらいます

まず親指で5弦を弾きます
このときに縦振動を使います
できるだけギターの中に向かって弾きます
見てお判りのように親指が今4弦にもたれかかっていますが
4弦が非常にしなっています
つまりこの段階で弦が反発しているんですね
親指の力をずーっと抜いていきまして元の弦の位置に戻ります
ここで力がゼロになっています
そしてここからそっと弦を離します
そのときに爪に当たっている弦が
と、小さな音が出ます
これが基本のその2です
見ていてください
しっかりと押さえ込みます
力が抜けてきて、と、離すときに音が出ます
このタイミングをまず覚えてもらいます
ぐーっとしならせればしならせるほど元に返る時間が長くて
音が小さくなります
これをしならせることが少ないとすぐに力が戻りますので
弦から離れるときも、やや、元気にはなれます? 何を言ってるか不明
ゼロとは言いながらも音は出ます
で、このタイミングです
このときに同時に離しましたけども
ちょっとギターを離す時にくいっと傾けてみます
すると音がばらけます
ギターをいちいち斜めにする訳にいきませんので指の回転でばらします
これが和音をばらすときの基本の形です
くれぐれも、まず順番に1本1本弾けばいいじゃないかというふうに思わないでください
これは技でもなんでもありません
ただ弾いただけですので注意してください。

https://youtu.be/0AdxXpQmpu8
2010/05/31 に公開



それでは49の技、8番目はアルペジオだんご型です
かためて弾くという技です
普通のCのコードでやってみましょう
楽譜には♪♪♪♪と音が書いてあります
それを仮に続けて書くと

という形で書いて
それを音にすればこうなります
しかしここには技が何1つありません
これをこんなふうに使います

一塊にして弾きます

これをだんご状態ですね
串に差しただんご状態なので団子型と呼んでいます
どういうときに使うかと言いますと
初級の場合ですとアグアドの練習曲の中にこういうのがあります

これを今のようにかためて練習します

これが少し慣れてくると間隔を変えたり速さを変えたり大きさを変えたりして団子で弾いてみます
例えばこんな感じです

速く弾きました
ゆっくりと団子に弾きました
ちょっと動かしてみました
このように毎回質を変え品を変え音量を変えて弾く
これが団子型の基本です

ちょっと上級になりますけども
モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲、ソルの作品の中にこういう変奏があります
JPG色玉4

ここから団子にします

ここまでは、特に技というものではありません
そしてここからが

もとへ戻ります

それを続けますと

というような感じになります
ただここを速く弾いてるんじゃないかと感じる方いると思います
そうではありません
明らかにかたまって弾いています

それが、、
これは同じ間隔で弾いてるんですね
そうではありません

そういう技です
これは使い方が非常に多いんですね
だんごで弾くというのとそれから後に続く6つの技とはいつも
複合といいますか合わさって曲の中には出て参ります。

https://youtu.be/couWytAf7_0
2010/05/31 に公開



49の技、9番目はバーベル型ですね
バーベルというのは両サイドにおもりがあってその真ん中に棒があって持ち上げる
和音もですねベースの音と一番上の音をしっかり弾いて
真ん中の音はちょっと内緒で弾こうと、
そういうバランスです
こんな感じになります

上と下が非常に強いんですね

ソルのメヌエット作品11の6冒頭
ソル:メヌエット2

まあそんな感じになります

これも応用と言いますか自然にできるようになったらですね
あらゆる曲で登場します

少し特殊の部類に入るかもわからないんですが
アストリアスという曲に
この中に
という和音が出て参ります

こういうのも上と下がしっかり出て
真ん中が和音としてまとめさせる
そういう効果でございます
バーベル型でございました。
アストリアス1^^kei

https://youtu.be/EXqxl40GxcQ
2010/06/01 に公開



49の技、十番目はアルペジオお皿型でございます
別名、私は波型とも呼んでいます

波を想像しますと海岸にザーっと
打ち寄せますとそのまますーっと引いて行きます
この様をアルペジオにしたものです

ザバーンと来てザバーンと返る波というのはあんまり見たことがなんですね
やっぱりザバーンと来たらすーっと引いて行く

これが最初に説明した基本の弾き方になります

ベースが鳴って、そこへ和音がふっと入る
そういうやり方

このベースが異様に強いと今度は爆発型、後に説明します
ベースがダブルになりますとヘアピン型というのに名前が変わって参ります

でも基本はこの波型、お皿型でございます

どんなのかといいますとベースが鳴って、
上があと、静かに出てきます
バッハのプレリュード冒頭部演奏

そんな形ですね
ベースが鳴ってふわっと
これも、例を挙げたらきりがありません
この形が出て来ない曲を探す方が難しいぐらいギターには多い形です
アルペジオの練習をするときにこれを多様してもらうと良いと思います

って弾きますと眠気を誘うようになります
これが波型の特徴です

これを、、
弾いてしまいますと味も素っ気もありません
技、無し そういうものですね

もう1度

それが完成図です。

基礎1
基礎2

https://youtu.be/X2GwJw8662w
2010/06/03 に公開



49の技、11番目は葡萄型です
葡萄が生ってる
上が大きくて下が小さくなってます
高音域がしっかり出て次それをまとめる和音が小さな音で出る
一番わかりやすい例で言うとソルの練習曲3番
こういうのは非常にわかりやすいです
ソル3番

一番有名といいますとラブロマンスがあります
上の旋律からこうぶら下がっていますね
少し凝った所でいいますとテデスコの作品で子守唄という歌がありますが
その中ほどに出てくるパターンも同じです

これも本当にしょっちゅう出て来る形です
意識をして上の音をアルペジオ、しっかりと縦振動で押さえ込みます
あとmとiあるいはその他の指はアルアイレ横振動で軽く音を出すと
バランスが非常に良くなります
お試し下さい。

愛のロマンス
愛のロマンス1
愛のロマンス2

子守唄

https://youtu.be/wG6ssLCh-MY
2010/06/03 に公開



49の技、12番目は爆発型です
前に話したようにベースと上のパターンなんですが
ベースを弾くときに異常に大きく弾くという型です
例を申し上げますと意外に思われるかもしれませんが
アルハンブラの思い出もこれにあたります
通常は、、
と弾く方が多いと思うんですが
これを団子、トレモロをまとめて、しかもベースを爆発させるという方法があります
ベースを異常に大きく弾きます
これだけ大きな音で弾きますと上の音を弾いてもあまり聴こえないです、現実問題として
私の場合は爆発を使うときは大概、上の音は弾かないようにしています
随分いいかげんな話なんですが

アルハンブラの思い出冒頭部演奏
タルレガ:アルハンブラの思い出1
タルレガ:アルハンブラの思い出2

今も使ってみたんですが3か所ほど爆発させてみました
その爆発している間は、実は上の音を弾いていない

アストリアスという曲もこういう技を使っています
伴奏がひとつなんですけども
普通は、、
とありますけれども
ベースを爆発させますと1個目弾いてもよく聴こえないのでまあいいかというような
すごい技でございます

聴き方によるとそんな嘘を弾いていいのかと思うかもしれませんが
それが技なんです

音を正確に弾くというのは技でもなんでもなく
その音を省略しても相手に聴こえさせるとか
或いは省略することでその曲の面白さが出る
そういうことを演奏家が発見していくこと
これが技なんです
この爆発型に関しましても使い方さえ誤らなければ非常に大きな効果を得ることが出来ます
アストリアス1^^kei
アストリアス2^^kei
アストリアス3^^kei

ちょっと特殊な例かもしれませんが
アルペジオとはちょっと違うかもわからないけども
ベースの音をとにかくしっかり聴いてほしいといった時に
こんなこともします

マラッツのセレナーデという曲ですが楽譜としては
、、と書いてあるんですが
それをリズムを強調したいということで思いっきりベースを出した反動で
上が萎縮してしまったという、でもそのことで効果的なものが出るという

そうするとベースがボン、ボンというリズムが小気味良く出てきます
実際に曲の中でこの爆発を使いますと随分楽しいこと面白いことが起こります
いろいろお試しくださいませ。

マラッツ:スペイン風セレナーデ
マラッツ:スペイン風セレナーデ2
マラッツ:スペイン風セレナーデ3

https://youtu.be/Ssbv8jzDjw0
2010/06/08 に公開



49の技、13番目はヘアピン型と呼びます
右手の親指の動きがヘアピンカーブのように動く所から私が命名したんでございます
まず、どんな弾き方か、親指を見てください
こんな練習をします
まず6弦を弾くときにブリッジの方に向かって、、
5弦にアポヤンドすると向きを変えて
反対の方向に行きます

なんでこんなことするんやと言ったときにですね
これが技なんでございます

どんな時に使うといいますとパーセルのロンド
パーセル:ロンド1
パーセル:ロンド2

いきなり
という場面が出てきます
これはギターの方では6弦と5弦をしっかり弾くベース
によく使います
6弦の音よりも5弦の音の方が相手によく聴こえる
そういう弾き方です
言葉に出すと ウ ワー という表現になります
力任せに弾きますと6弦の方が強くて5弦の方が弱くなってしまいます
これは尻すぼみなのであまり面白くありません
バッハのフーガという曲の中にも出て参ります
フーガ026

ベースの音が非常に面白い響きがする
弾き方からヘアピン
会得をしますとこんなに動かなくても強い音が出て来るようになります

ただし最初はこの動きでやらないとどうしてもイメージが湧きません
こんなしんどいことできるかい!と思わんといっぺんやってみてください
この効果、非常に面白い
弾いてる方の実感として非常に面白い効果が得られます
ヘアピン型でございます。

https://youtu.be/YDaGfwo13Oo
2010/06/08 に公開



49の技、14番目はちょっと変わってまして
もうこりた型といいます
もうこりた、これは漢文でございまして

忘己利他

おのれを忘れ相手に利を与えるという素晴らしい漢文なんでございます

漢文は漢字が書いてありまして横にレ点というのがありましてひっくり返る
このことは珍しくないんですけども
私がもうこりたという漢文を見たときに思い付いた弾き方なんです
それでこんな名前を付けました
実際のギター奏法とはなんの関係もないんですけどね

グラナダという曲があります
解説をしますのでアップでお願いします

この曲は順番に6弦から1弦まで出てきます
通常その和音を全部弾いたあとにもう1度3弦の音を親指で弾きます
そうすることでメロディラインをしっかり出そうという奏法です
もちろんこれでいいんですが
私はこの時に親指が6、5、4弦、次に3弦を弾く前に
本当は最後に弾くべき2弦と1弦の音を
親指が4弦から3弦を通過している間に弾いてしまうという技です

つまりギターで和音を順番に弾くのではなくて
先に弾いてしまってから後で3弦を弾きます
と曲は進んで行きます
従って親指がゆっくり下がって行く、下がって行く途中にimを弾きますから
imはものすごい素早いです、あっという間に弾いてしまいます
その辺は練習されると、まあ遊びでございますね

遊びでこういう技をやるとどこかで役に立ちます
どこでとは申せませんが必ず発想とか曲をやる上で役に立ちます
特にスペインものではこれは非常に大きな武器になります
これがヒントでございます。

アルベニス:グラナダ1

アルベニス:グラナダ2

アルベニス:グラナダ3

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